【ATTENTION】
 真・女神転生Ⅴのネタバレを含みます
 敦田ユズルの考え方。
 東京を救いたい為、越水長官に協力するのが1番の近道であり、これまで世界を守っていた創造主……つまり一神教では東京は守れない。
 だからそうでは無い道——八百万の神々が見守る世界と言う物を目指して行きたい。

 太宰イチロウの考え方。
 日本人だから日本を大切にしたい気持ちも分かる。
 しかしながら、アブディエルの言っている事がしっくり来るのも事実である。
 
 越水ハヤオの考え方。
 18年前の東京受胎を経験した日本にとって、シャカイナグローリーの消滅がもたらす被害は他国の比では無く、そもそも一柱の神に全てを任せるのが過ちであり多くの神が世界を見守る世こそが正しく、自分達の国は自分達で守る、日本は即ち天津神が守らなければならないと。

 エジプト支部代表であるコンスの考え方。
 創造主の創った今の世を不幸と嘆いており、人間は不公平であると。
 僕らならば全ての人間に等しく幸せを与える世界を創るらしいが、もっと別の真意が隠されている可能性も。

 インド支部代表であるシヴァの考え方。
 この世界はそろそろ一度壊す必要があり、創造主の世界は今すぐにでも終えるべきだと。
 以上がインド支部代表代行であるヴァスキから伝えられた事である。

 北欧支部代表であるオーディンの考え方。
 創造主は厄介な仕掛け、ナホビノの禁を残していった。
 奴は自分の座に迫る敵を消す為にナホビノを禁じたと言うならば、もしもその禁さえ解けてしまえば。
「そう言えばお主はナホビノでは無いか。一体どうやって禁を破ったのだ?」
 桜は不安になりながらもオーディンに告げる。
「僕に言われても分かりかねます。崩落事故に巻き込まれ、ダアトに飛ばされた時にいつの間にかです」

 ギリシャ支部代表であるゼウスの考え方。
 創造主が倒れたなら、俺達がその座についても良いと言う約束であった。
「えぇい! 一体いつ迄俺達を部下扱いしてやがるんだ……」
「僕に言われましても……」
 ゼウスの言葉に困惑する桜であった。

  ◇

 一通り万魔会談に出席した悪魔と会話した後、アブディエルは全て聴いていたのか、他の支部代表の言葉を“否定”するかの様に諭した。